| ただ、店長からは、人手不足で自ら休日返上でホールに立っていると「それはお前の仕事か?」と問題提起され、少しずつバイトの接客指導も任されていく。そして、同じミスを繰り返す2〜3人のバイトたちへの指導を「彼らは向いてないんだし仕方ない」と諦めていると、「何でミスをするのか考えた?」と新たな視点を投げかけられた。
初めて店長の指導方法を真剣に観察した。すると、キャンペーンなどのときには「なぜこの時期に行うのか」を丁寧に教えてくれて、各自が納得して業務に取り組むことができている。そして、ミスを指摘するだけでなく、そこから発生する問題を全体の流れを通じて本人に気付かせて行っていることがわかった。
それを真似て、「オーダーミスは厨房のスタッフに迷惑をかけ、お客様を待たせることになるんだよ」と業務の一連の流れで説明し、食材のロスで経費が減ることなどもわかってもらう。同時に、バイトの個性にも気を配り、「ライスを盛るスピードが速いね」「サラダの盛り付けが上手だ」と褒めて行く積み重ね。すると、少しずつバイトのミスは減り、やがてホールで氷の音がするとすぐにお冷を持って行くまでの動きが店全体に生まれて行った。
休日は不規則で深夜勤務もあるが、決められた時間内で業務をこなすので集中は欠かせない。しかしそんな忙しさよりも、接客や40人もの指導を任せてもらえる環境に「今が楽しい!」と思えるようになっていた。
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